about the men,contact Gonzo
カテゴリ:フィンランド( 17 )
フィンランド_gonzoレポ_山口茜さんより
7月のフィンランド滞在中にお世話になった山口茜さんにゴンゾレポートを書いていただきました。するどい観察眼!Gonzoを見たときに感じる微妙なもやもや感の正体がちょっとみえてきたような気がしました。確かにGonzoは、彼らのことを知らない人が見ると痛みに共感して怖いと感じることが多いようですが、彼らのことをよく知っていると子猫がじゃれあっているようにしか見えない時があるのです。

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彼らがなぜフィンランドを選び、そこでなぜcontactGONZOをするのか、そんな分析をする意味は無いように思われました。それよりも彼らのその動きによって、雨が降れば木々が芽吹くように、私のフィンランドにおける視界がぐぐーっと広がっていきました。

YOUTUBEで彼らのパフォーマンスを観たフィンランド人の友人が、GONZOに大変興味を持ち、コンタクトインプロヴィゼーションのとあるワークに挙げてこう言いました。彼らは、他者から触れられようとするその時に、必ず「EI」(いいえ)と返事をする。それは避けることであったり、応戦することであったり形は様々である。「JO」(はい)と受け入れるパターンは今のところ観られないが、そういったインプロは大変面白い。私はなるほどと思い、彼女の感想をを垣尾さんに伝えてみました。

するといつものごとく、すごく曖昧な返事が返ってきたので、負けじとつっこんで聞いてみると、どうやら彼らはGONZO中に「避けない事がある」というのです。つまり「殴る」という攻撃的な申し入れを、「JO」(はい)と受け入れることがあると言うことです。実はGONZOを観て、それを聞くまではまったく「わざと殴られている」とは思わなかったのですが、改めて観たときに、確かに彼らが、甘んじて張り手を受けていた瞬間をところどころ発見することができるようになりました。

わざわざ痛いことをする、しかもそれを甘んじて受け入れることがある。そう言う話を聞くと、当然「なぜ?」「なんのために?」という問いが投げかけられる事でしょう。ところがcontactGONZOを観る。すると、その最中に、口に出して「なぜこんなことをしているの?」という人はいない様な気がします。それよりも私たちは目で彼らの動きを追い、空気を必死で読もうとする、つまり言葉による問いかけではなく、自らの体を駆使してその状況を読み取ろうとするようです。彼らが受けた痛みを感じ、彼らが読もうとする空気を私たちも読もうとする。これは大変面白い現象です。もちろん終わった後に「なぜ?」と聞いてくる人はいるでしょう。私はその問いをそのままその人に帰したいような気がします。「あなたはなぜ、「なぜ?」と思ったのか」という事です。それは批判しているのではなくて、その問いを考え続けて行くのは興味深い事ですよね、という共感です。

なるべく全てのことに理由や原因を見つけて安心するということは、説明のつかないことを排除すると言うことでもあります。けれども、自分がまったく説明のつかない世界で生きていると言うことを、忘れてはいけないとよく思います。地球が球体で、その表面の約70%が水で覆われていると言うことを、私は現実みを持って感じることができません。科学的には説明がつくのだと思うのですが、そうではなくて「地球はかくあるよねえ」と常々感じることができないのです。そこにどんな意味があるのか。GONZOに対する問いかけもこれと同じであると私は思います。ちょっとスケールが大きすぎるかも。

ですので、「なぜかく存在するのか」という問いについては、家でリラックスしているときにでも考える事ができます。だから敢えてGONZO中にそんなことを考える必要はありません。それよりも、GONZOにはもっと興味深いことがあります。それが、「痛み」という手がかりを通じて、パフォーマーや観客が同じ感覚をたどろうとする試みです。

実は正直に申し上げて、GONZOの素顔を知らない頃の方が、GONZO中の痛みは現実的でした。その時の方がより「痛い」と感じたし、痛いことをするあなたたちはいったい何者だという思いが強くありました。しかしそれは実際に自分が肌で感じる痛みではなくて、もっと観念的なものだったのかもしれません。それが、実際に彼らの日常生活をかいま見ることによって、GONZOを観ている間の痛みの共感が薄れ、それにつれてだんだんGONZOが子猫の戯れのように見えてきたのです。子猫の戯れに意味があるとすればそれは戯れが「他者を知るすべ」だということです。たまに調子に乗ったネコが強く噛みすぎて、噛まれたネコが「ぎゃあ」と叫ぶことがありますが、そのようにしてほとんどの子猫が、手加減というものを覚えていきます。噛み合いひっかき合い、馬乗りになることによって、他者の痛みの度合いを覚えていくのです。30前後の男性を捕まえて、子猫のようだと言うのは多少気持ちが悪い気もしますが、実際観ていると本当にそんな風に見えるし、それを第三者として眺めている私も、言葉を失い、動物のようにただ眺めているという状況になってゆきます。そして初見の他人が遠巻きに眺めていたり、驚いて近づいてくるのをひっくるめて、GONZOの作り出す世界に知らぬうちに足を踏み入れているのです。


核シェルター

彼らの発見した、深くて暗い核シェルター(平時は駐車場として利用)に入って行くにつれ、いつの日か地上に出られなくなり、地底で生活している人間達の、未来の様子が頭に浮かびました。地上は廃墟と化し、かつてそこで生活していたと言うことを誰もが現実みを持って捉えられない日がやってくるのです。そう思うと、contactGONZOが古典芸能になる日がやってきてもおかしくはありません。殴り合わない芸術はありえない、という時代です。そのような事を考えていたら、彼らは突然カメラを設置してGONZOを始めました。

こういった場所でちょっと薄汚い男性3人が殴り合っているのを観ると、前述のような物語がさらに広がってゆきます。GONZOがどんなコンセプトを持ち、何をねらいとしているのか、そんなことは全く関係ありません。人のいない場所でのGONZOには、観客がたくさん居る場合のGONZOとはまた違った味わいがあって、つまり自分がGONZOの一員になったような気分になるのです。一員になって、地底生活を体験するのです。これはちょっとした体験型アトラクションでした。フィンランドの遊園地にあるお化け屋敷よりは数段、面白かったです。それは「核シェルター」という場所や、薄汚い彼らの服や息づかいがそうさせるのでしょう。私がもし彼らのプロデューサーならば、「GONZOと一緒に核シェルターへ行こう」というツアーを決行します。催行人数は0人から上限2人です。話がどんどん、contactGONZOから遠のいていますが、だいじょうぶでしょうか。ともかく、彼らとの核シェルター体験は、こんな感じでした。行って良かったと思います。


塚原くんの印象

常に俳優。英語がエロい。お化けが出たら足震えながら他の人守りそう。


三ヶ尻くんの印象

赤ん坊。タイミングの悪さが絶妙。お化けが出たら1番に逃げそう。


垣尾さんの印象

GONZO中がかっこいい。人種が不明。お化けが出たら友達になりそう。


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by gonzo_pm | 2008-08-26 07:25 | フィンランド
天国と地獄そして楽園
今朝はゴンゾたちと現美センター正木さんとミーティング。(写真撮ればよかった。。。)
「夏休みの小学生」のようと言われていましたが、ちょっと痩せて(引き締まった?)たくましくなったゴンゾたちでした。

フィンランドでの様子を聞きつつ、ビデオを見せてもらい、今後のことを話し合う。ラップランドに行ってからさっぱり写真が届かなくなったので、「白夜でテント生活」になんか幻想的な妄想を抱いていましたが、映像となって目の前に現れるとやっぱり感じが違う。

途中、甲斐さんとともにrecipに移動。いろいろ話を聞く。

ゴンゾは、私の今までのアーティストとのかかわり方の中でも、最も野放しにしています。なにか私のセンスや知識を投入してもダサいものや違うものが出来上がりそうでコワイからです。この件については、また考えてみようと思います。

ミニマ・モラリア的二項対立についても。

以下は、ゴンゾたちがラップランドでテント生活をしていた場所の近くにあった博物館。ここで水を汲んでいたそう。サーミ人というのはノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシアの北部に暮らす少数民族だそうです。ここの展示は、森での生活にすごく役立ったそうです。

サーミ博物館
http://www.moimoifinland.com/areas/inari-siida.php
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by gonzo_pm | 2008-07-31 20:29 | フィンランド
帰国
そろそろ飛行機も到着したころでしょうか。

ヘルシンキでの最後のパフォーマンスを見てくださった乗越たかおさんのブログにゴンゾたちが登場しています。

http://d.hatena.ne.jp/nori54/

どうもありがとうございます。本人たちもやりきったと言っていたし、よくわからないけどがんばったのだと思います。お疲れ!

そしてフィンランドでお世話になったみなさん、いろいろどうもありがとうございました。無理やり行った感満載でしたが、いろいろ目的を遂げることができたようでよかったです。今後ともゴンゾのことを見守ってやってください。


そして、またすぐ、ゴンゾたちは東京にて「いとうせいこうナイト」に出演です。
前売売り切れてます!


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せいこうナイト with ADX!!!!

いとうせいこうが今一番見せたいパフォーマーと、桜井圭介が企画する「吾妻橋ダンスクロッシング」の精鋭が入り乱れる狂乱の一夜!

せいこうナイト with ADX
日時:8月2日(土)19時30分開場 20時30分よりパフォーマンス開始
会場:スーパーデラックス(六本木)

出演:
パフォーマンス ボクデス×五月女ケイ子/コンタクト・ゴンゾー/康本雅子
DJ 高木完/いとうせいこう/森雅樹(EGO-WRAPPIN')
   /MOBY(Scoobie Do)/桜井圭介
コント 鬼ケ島
ライブ JUST A ROBBER(會田茂一、いとうせいこう、金澤義)
ビデオ・パフォーマンス 泉太郎

料金:前売2800円/当日3300円(+1ドリンクオーダー)
※前売りチケットは好評につき完売いたしました。当日券は19時30分より受付にて販売いたします。皆様のご来場心よりお待ちしております。
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by gonzo_pm | 2008-07-29 13:17 | フィンランド
ヘルシンキに戻る
ゴンゾたちは、ラップランドのサバイバルテント生活からヘルシンキに戻りました。
もうフィンランド滞在も残りわずか。あっという間です。
あとは、シェルターでの撮影と、Kiasma横のランプでのパフォーマンス。疲れでも出る頃と思いますが、とりあえずがんばれ。



今朝、ヘルシンキに着きました。
セントラル・ステーションのインターネットエリアは、ローマ字しか読めません。
今日は ristal とかいうところのキャンプ場に行きます。
ここは海水浴ができるらしい。

すごい!!!!!!

というのも、contact Gonzoは1週間、風呂なしです。
夜に蚊のいないすきをついて、ウェットなタオルで体を拭いてました。

ここ、ヘルシンキは懐かしいと同時に、僕たちが変わりすぎて、じろじろみられます。
大量の荷物と釣竿やフライパンを持ち歩いているアジア人は僕らだけ。
ボロボロのひげだらけ、ってか。(笑)

少し休みます。
また明日報告しますね。

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by gonzo_pm | 2008-07-26 07:49 | フィンランド
森の中の生活
思いのほか本格的にサバイバル中のようです。


こちら雨・・・・
集めた薪が濡れてしまいました。

北極圏の町 Inari です。

昨日は垣尾がハンドメイドの釣竿で釣った魚を(2匹)、3人でわけて夕飯としました。バターガーリックです。森の中で僕がさばきました。

もっと釣らなければと作戦をたてています。
parchというもの。


行きしのバスは、トナカイをひき殺しました。
でもみんな平気でした。
僕らはワーキャー騒いでましたがね

熊も見えたそうです。

でもこの inari はましです。
町にはトナカイの群れがいたりします。

湖を中心とした観光の町です。
とても小さいです。
で、そのはずれの森の中に住んでいる

煙の中以外では動くと蚊まみれになります。
なので、常に煙を燻している。
松の葉っぱが一番きく。

テントは大活躍です。
屋根はすごい。
精神的にも。

撮影したい場所、何箇所か見つけました。

まじめに薪ができて、
それを囲む石を集めて、
次はその角度を調整して
次は椅子になるものを見つけて
次は屋根がほしい。
家の始まりを見るようです。

でもテントに帰りますけどね。

このままレポートとします。

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by gonzo_pm | 2008-07-21 20:50 | フィンランド
在フィンランド日本大使館

在フィンランド日本大使館のトップページにゴンゾのこと載せていただきました!ありがとうございます。
http://www.fi.emb-japan.go.jp/jp/index-j.htm

パフォーマンスは7月27日夜9時から。お近くの方はぜひ。
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by gonzo_pm | 2008-07-21 20:30 | フィンランド
ラップランド 白夜
ちょっと面白いメールがきたので転載。


さて、我々は無事にラップランドに到着です。イナリというヘルシンキから北に1300キロ位の町にいます。北極圏です。
完全な白夜です。蚊が凄まじいです。途中、バスがヘラジカを轢きました。さすがノキアの国、携帯使えます。以上、簡単ながらご報告までに。

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by gonzo_pm | 2008-07-21 01:08 | フィンランド
ここ数日間
しばらく間があきましたが、引き続きフィンランド滞在報告です。撮影も順調に進んでいるようです。大使館では公使がじきじきに会ってくださったとのこと。
そしてもう今頃は、北部に向かって夜行列車に乗っている頃でしょうか・・・・・


ここ数日のレポート。
少し疲れがたまっていたようで、休みを取ったりすこしペースを落としたりしながらも、地下での撮影もおおよその方向が固まり、素材もそろいつつある。

27日用のチラシもできあがり、スケートショップや、アート系、レコードショップなどに置きに行く。

そしてこっちで僕たちの活動を応援してくれる人達のおかげでいろいろな事が進んだり、暖かさをもらったりもしている。

昨日は撮影前半終了打ち上げで「東京」というギャラリー、バーみたいなところへ。ニーヨってやつのたんじょうびしてて、、ぼくらもお祝い、というか一緒に騒ぐ。そのままみんなでクラブへ。飲み過ぎる。うへ~。

今日は、在フィンランド日本大使館へお伺いしいろいろと相談をして来た。
公使にご対応いただき、話を聞いていただきました。
さぁ、これからどう展開するか。

公使が、核シェルターの場所を教えて下さった。
良い撮影場所になりそう!!

これから夜行電車で森に向かう。
どういう生活が待っているのか、全くわからない。
「森へ行く」それしかわからない。
逃げないし、死なない。
そのバランスをなくさずにまた日本へ帰ろう。


そのまえにヘルシンキパフォーマンス。
しかし実際、活動がのりはじめると実はあまり書く事がなくなる。


プンキ → ダニ
キッピス → 乾杯

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by gonzo_pm | 2008-07-19 07:47 | フィンランド
5日目
5日目

地下での初撮影。
巨大な建築構造。
灰色の分厚いドア。
f0172556_160493.jpg

地上に上がると、平和な景色が作られたもののように映る。
それでもお腹がすくので、タイ料理のビュッフェへゆく。
久々に米をいただく。

帰宅し、
ヘルシンキパフォーマンス用のテキストを組んだ。
今日印刷にかける予定。
皆さん観に来て下さい。

晩ご飯は、ひき肉とイモをいためたもの(タコス系スパイス)、ナスのトマトパスタ。


contact Gonzo Helsinki performance

radical/contemporary Japanese performance art unit will present their
method "contact Gonzo" in Helsinki. based on contact improvisation,
now their experiment expands to a method of life.

do you know how to relate with your firend?
have your friend ever smashed his knees into you?
do you need reasons?
do you need stories?
do you know pain?
without an idea of violence.
these moments, you can be faster than language.


place : at the skate ramp next to Kiasma / Helsinki
date : 27th July 2008
time : 21:00
admission : free


contact Gonzo
http://jp.youtube.com/user/yakk79
contactgonzo@gmail.com


no permission is given from nowhere.
the performance time has possibilities to be late than announced.
we know the place is shared by skate boarders in Helsinki.
we would like to ask to use the place for 30 min.
with respect to every street art and the museum.
kitos.
f0172556_1605631.jpg
f0172556_161345.jpg

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by gonzo_pm | 2008-07-15 16:01 | フィンランド
4日目
いよいよ地下に。そしてパウリーナ!(産休中であってない・・・・でもとってもかわいいと今でもウワサの人。)


4日目

初、アンダーグラウンド。
深い、深い、深い。


f0172556_1992938.jpg


週明け半ばにラップランドへ行こうという話し合い。

夜は、山口さんのご友人、パウリーナさんと食事。
サーデン、レタス、オリーブのガーリックパスタ。
マッシュルームとポテトのオムレツ、チーズ、タコススパイス風味。
ヴェジタリアン・メニュー。

パウリーナさんは、2004年に京都芸術センターでレジデンスしたたらしい。
明日からはバイトで灯台に住み込みだとか。

ミクシ? → なぜ?

f0172556_1993661.jpg

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by gonzo_pm | 2008-07-13 19:09 | フィンランド



contact Gonzo "project MINIMA MORALIA"
by gonzo_pm
メモ
このブログではcontact Gonzoというグループでもありメソッドでもある芸術形態の様子を観察してお知らせしています。実行中のプロジェクト<MINIMA MORALIA(ミニマ・モラリア>の進行ぐあいを随時、横道にそれたりしながらレポート中。

大阪府立現代美術センター
このプロジェクトを大々的にサポート。きっかけになった吉原治良賞記念アートプロジェクトのページ。

contact Gonzo
Gonzoたちによるブログ。


contact Gonzo tumblr!!

ゴンゾ的なもの?ゴンゾ・スピリッツを知るための。


Flickr!

ゴンゾの写真がいっぱい。


山口茜さんのブログ 
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